人口移動の沈静は世帯内単身者の増大を促進した。地方から都市地域に向かって移動する人口は減少し、都市部ではそこで生まれ、育った人たちの比重が増大した。年長世代の多くの人たちが「移動する人生」を経験したのに対し、若い世代に増えているのは「移動しない人生」である。人口移動の縮小は若年層が親元にとどまることを可能にした。国立社会保障・人口問題研究所が、二00一年に実施した人口移動調査によれば、東京圈では東京圈出身者が六八%を占める。
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この比率は若いグループにおいてより高く、四五歳以上では六割を上回るのに対し、三四歳以下では七割以上、二四歳以下では八割以上になる(国立社会保障・人口問題研究所二〇〇五)。居住類聖の構成には男女差がある。世帯形成者が経年的に減少する傾向は男女に共通しているが、その割合は男性においてより低い。これは男性と女性が同じ年齢層であれば、男性の未婚率がより高いためである。男性と女性の世帯形成者率を二〇〇五年に関してみると、二五〜二九歳では二三%と三三%、三〇〜三四歳では四五%と五六%、三五〜三九歳では五八%と六六%であった。