東京や大阪、名古屋をけじめとする大都市の都心の一等地にある物件だと、多くが億ションになってしまいますが、そのなかにも、1億円以下の物件もあるのが普通です。最上階の100吋を超える住まいは何億円もする一方、低層階にある、60平方メートルの少し狭い部屋だと5000万円以下といった物件があります。たとえば、東京の都心近くに2002年に分譲された物件をみると、最上階の145平方メートルの住まいはさすがに3億円近くしますが、その下のほうには40平方メートルの住まいが4000万円弱で販売されています。これなら、独身で比較的所得の高い人が十分手の届く範囲です。ちなみに、≒m当たりの単価をみると、最上階は201万円ですが、低層階の40平方メートルは100万円ほどです。さらに郊外にいけば、もっと安くなります。この場合には、最上階の134平方メートルでも1億円を切り、64平方メートルの部屋はなんと3000万円以下で手に入ります。1平方メートル当たりの単価をみると、最上階は71万円ですが、低層階の64平方メートルのほうは45万円です。首都圏で2001年度に分譲されたマンションの平均価格は4035万円で、1平方メートル当たりの単価は52万円でしだから、超高層の64平方メートルの物件は、平均よりもむしろ安いわけです。これは首都圏の例ですが、各地ともにほぼ事情は同じです。やはり都心部にある最上階はかなり高くなるものの、それ以外であればごく一般的な会社員でも十分手が届くようになっているのです。では、実際、どんな人が買っているのか、2002年に分譲されて、首都圏でも「かなり安い」と評判になった「Wコンフォートタワーズ」(東京都江東区・三菱地所)の例でみてみましょう。